ノスタルジックタウン小樽へ
2016年4月1日 →前回北海道上陸編
⏰14:47
新千歳空港からJR快速エアポートライナーで約1時間30分、小樽駅へ到着!!
①小樽駅
2010年9月より耐震補強工事を兼ねて駅舎のリニューアル工事が開始され、外観は建設当時のものに復元し、内部のレイアウトも大幅に変更されたそうです。小樽駅が開業をしたのは1903年、明治36年。改築はされているものの、その明治時代当時の面影を感じるこができました。
右読みで書かれている駅の看板文字、サビ感、いい味出てますね〜。
改札口を出た正面には一面に綺麗なガラス洋燈形の照明が視界に広がっていました。
さすが、ガラスの街としてもとても有名な小樽です。訪れる前に想像していたよりもずっとコンパクトな駅でしたが、小樽駅には独特の雰囲気と明治ロマンを感じます。
この時、北海道新幹線が5日前(3月26日)に開通したばかりだったので、北海道日本ハムファイターズのスター大谷選手の新幹線パネルもありました。駅長さんの顔に顔ハメ出来たり、豪快に新幹線の正面窓から身を出して撮影する事が出来ます。が、いかんせん私ひとりなので残念ながら撮れませんでした…。
ちなみにわたくし、千葉ロッテファン。
JR小樽駅は、函館本線の地上駅2面4線の駅。1903年6月28日に開業しました。現在の駅舎は、道内最古の鉄骨鉄筋コンクリート造り(1934年建築)のレトロな駅舎として知られ、2006年3月には国指定有形文化財になりました。上野駅がモチーフとされています。どこがと聞かれたらハッキリとはわかりませんが、確かに、どこか独特な雰囲気が上野駅に似ている気がします。
ひとまずコインロッカーに荷物を預けて、駅を出た正面に見える広い大通りのセピア通りを歩いて小樽運河を目指します。
②旧国鉄手宮線
⏰14:57
そのセピア通りを海の方面へ真っ直ぐ進んでいくと5分ほど歩いた道の途中に、昭和60年に廃線となった、旧国鉄手宮線の線路の跡地が当時の線路がそのまま残されていました。
旧国鉄手宮線は幌内鉄道の一部として、明治13年に小樽・手宮〜札幌を結ぶ北海道で最初の鉄道として開通し、北海道開拓に重要な役割を担っていましたそうです。
あと北海道に降り立ってから目に付いていたのですが、横断歩道や道路の白線が殆ど消えがちなのは、雪や除雪車ですり減ってしまうのでしょうか(深沢予想)埒があかなそうなので塗り直すのも諦めちゃいそう。
左手には小樽市観光運河プラザ案内所がありました。パンフレットや周辺の地図などはここでゲットできるので、まず先に立ち寄ってみるといいかもしれません。
③小樽運河
⏰15:10
小樽運河に到着!
小樽運河の歴史・背景
小樽運河は、内陸に水路を掘ったものではなく、沖合を埋立て、陸との間に出来た水路であり、「埋立て式運河」と呼ばれるそうです。
海上に停泊した船舶からの貨物を乗せた舟を係留し、貨物の荷揚げに使われていましたが、人力で荷揚げする方式は戦後に入り衰退していきました。また、戦後は樺太等との交易がなくなったため、物流の拠点としても急速に廃れていったそうです。
それからは無用の長物と化し、放置された小樽運河は、ヘドロがたまり悪臭が漂うようになりました。1960年代に入り、遂に、運河を埋め立てて、道路として整備する方針が小樽市から打ち出されてしまいました。しかし、それに対し運河の保存運動が全国規模で高まりをみせるようになりました。
市側は当初の全面埋め立てに対し、運河の半分の幅を残す妥協案を提示しましたが、全面保存を求める保存派と意見が折り合わないまま、1983年には埋め立て工事に着手。1986年には北海道道17号小樽港線 (通称:小樽臨港線)が開通しました。
現在の小樽運河
それから散策路やガス灯が整備され、大きく様変わりした運河周辺は、小樽の一大観光スポットに成長し、1996年には都市景観100選を受賞しました。現在は、貴重な歴史建造物として、市民・小樽市・北海道等が一体になり、維持・保存しています。
現在ではたくさんの観光客の方が訪れて賑わっている小樽運河が、景観地となり、有名になったのは以外にも最近の事だという事にビックリしました。衰退していた当時の、ヘドロがたまっていた面影もなく運河も綺麗にしてあり遊覧船(小樽運河クルーズ)も通っています。
小樽運河に掛かる緑色のフェンスの橋から倉庫群と運河を見ると、あの写真などでよく目にする、有名な風景を生で目にする事が出来ました。ちなみにこのフェンスは市の木であるシラカンバをモチーフにされてあるそうです。
現在では、立地の関係からか、当初の景色を残す北運河よりも、半分を埋め立てて散策路を整備した臨港線部分に観光客が多く、小樽のメイン観光地になっているようです。運河の全長は1140m。幅は道道臨港線に沿った部分は20m、北運河は当初のまま40mとなっています。綺麗に整備された散策路もガス灯が63基設置されてあり、倉庫群との風景に馴染んでいて風情がありますね。
運河の両岸には煉瓦や札幌軟石で造られた重厚な倉庫群が立ち並び、往時をしのぶことができました。倉庫は当時の姿のまま残されておりレストランなどに再利用されています。
小樽運河を散策
⏰15:10
倉庫群を左手にして、景観を眺めながらしばらく運河沿いを散策してみました。
⭐︎小樽散策ルートバスもあるようです↓
小樽運河食堂。いろんなレストランが入っていて、よく観光パンフレットやグルメガイドなどで紹介されています。この小樽運河食堂のバイキングにかなり惹かれていましたが、、今回、小樽ではスイーツを食べようと思っていたので、ここはまた次回ということでグッと我慢してスルー。
もうひとつ写真撮影スポットとしても有名な浅草橋街園には平日でもたくさんの観光客の写真撮影で賑わっていました。こちらも観光案内所が近くにあります。
④堺町通り商店街へ
⏰15:40
さらに進むと、クラシックな街並みが残る、堺町通り商店街へとやってきました。
小樽は運河沿いのみならず、街並みや商店街にもたくさんの指定歴史的建造物を見ることができます。
その一軒一軒に建物の歴史がきっちり綴られてありました。現在では計66件の建造物が指定歴史的建造物に指定されているそうです。
明治34年、石油ランプの製造から始まった北一硝子の歴史。小樽を代表するガラスブランド北一硝子で有名ですが、いろんな北一硝子の商品を販売したり、実際に製作体験もできる大正硝子館も指定歴史的建造物のひとつでした。
⑤小樽スイーツ
⏰15:48
今回、小樽を訪れるに当たって絶対に外せなかったのは、あのチーズケーキで有名なLeTAO(ルタオ)を本場の小樽で食べることです!!本店ではなく今回はルタオ、パトス店へ。
パトス店のお店の1階にはにルタオのカフェや販売店があり、2階のフロアがルタオのレストランになっていました。まさにルタオ天国!
私は2階のレストランでルタオスイーツをいただくことにしました。
ちなみにスイーツの他にもパスタなどの料理メニューも充実していました。
オーダーしたのはルタオ人気の3種類ケーキがワンプレートに乗り、セットになったドゥーブルプレート。ドリンクもセットで1,365円。
チョコレートケーキは、口の温度ですぐに溶けてなくなってしまうほど繊細でとてもおいしかったです。タルトと口当たりの優しいチーズケーキが最高の組み合わせのチーズケーキタルトも最高。そして、ルタオと言えば1番の看板商品である、ドゥーブルフロマージュ。まるでクリーム。なめらか過ぎて、あまりにも美味しすぎて驚いてしまいました!チーズの味が主張しすぎていないため、どれも上品なケーキとなっておりました。サイズも小ぶりにカットしてあるのでペロリ。無くなるのが惜しいくらいで食べきります。
⏰16:50
小樽の絶品スイーツで舌鼓した後は、また少し商店街付近を散策してみます。
4月の北海道、日陰にはまだたくさんの雪が残っています。日中はまだ少し気温が上がりましたが、日が落ちてくるとまだまだ厳しい寒さです。
⑥小樽オルゴール堂
⏰17:00
メルヘン交差点を歩いていると、ちょうど小樽オルゴール堂の前にある、蒸気時計台から17時を知らせる『ポー!ポー!』という音が。その後に流れてきたオルゴールのメロディーも聞くことができました。高さ5.5m、幅は1mのブロンズ製でできた蒸気時計は、ボイラーで蒸気を発生させ1時間毎に時刻を告げ、15分毎には蒸気で5音階のメロディを奏でるそうです。
正時に時刻の数だけ『ポー』『ポー』と蒸気とともに結構なボリュームで急に音が鳴り出すので、知らなかった私はめちゃくちゃ驚いてしまいました。笑
せっかく前を通りかかったので、オルゴール堂の中に入ってみる事にしました。
中には沢山のオルゴールが販売してあり、様々なオルゴールの音色が鳴り響いていました。
見ているだけでも楽しくて癒されます。小樽のお土産に寄ってみるといいかもしれません。
販売の他にも様々な珍しいディスクオルゴールが展示されてありました。
入場料も無料で貴重なオルゴールを見たり、実際に音色がを聞いたりできるのは嬉しいです。
なかでも注目は、こちらのエオリア・パイプオルガン。明治41年(1908)の製造で、イギリスのヨークシャー州のホールに設置されていたものだそうです。
毎日、このパイプオルガンの演奏が10時・11時・12時・14時・15時・16時の計6回、1回15分間のミニコンサートが行われているそうなので、時間帯を合わせて行くと聞く事ができます。この時は終了してしまっていた為、残念ながら演奏を聴くことは出来ませんでした…計画は大事…笑
ちなみに、このメルヘン交差点に来てひときわ目立っている建物のこちらがルタオの本店です。
⏰17:20
だんだん日も沈んで来て、いい感じになってきたので、次の場所へ。
夕方の小樽はより一層、異国情緒の雰囲気が増していました。
⑦出来立ての小樽ビールが飲める場所
⏰17:52
小樽駅の方面へと戻りながら歩いて5分。
また小樽へ来てもうひとつ、絶対に外せないものがここビアパブ&ギャラリー小樽倉庫No.1。
そう、ここで作られている小樽ビールをどうしても飲みたくてやってきました。メニューがビールのメニューなのにカクテルみたいにカラフル!
さっそくお店の中へ入店!お店の中は吹き抜けの2階席まであり、広々としたオシャレ空間でした。
そして、お店に入るやいなや、真っ先に目に入るのがここ、小樽倉庫No.1店内の中央に有難そう祀られている大仏様さながらの、この黄金色にピッカピッカに輝いているブルーハウスなるもの!!
このブルーハウス、いわゆるビールの仕込み釜はお飾りではこの仕込み釜、飾りではなく、現役でバリバリに稼働しているのです!
2階席から見てみると分かりやすいですが、かなり大きくて面白い構造をしているのがわかります。天井ギリギリまで、”ろうと”みたいな部分が。
ただ見るだけではなく、さらに、ここ小樽倉庫No.1では無料で約20分小樽倉庫No.1醸造所見学をさせてくれます。
お店の方のビール醸造についてのお話や、仕込み釜の中や発酵タンクの中を覗けたり、ラガールームへの入室などを全て見せてもらえちゃうのです。またさらに、まだ発酵する前の麦汁まで試飲させてもらえます。ビール好きにはまさに、たまらない、外せないスポットではないでしょうか。
また、小樽倉庫No.1醸造所見学をした後に飲むビールは格別ですね!
私もブルーハウスを目の前にして、発酵タンクも両方見える最高のロケーションの席に着席。
フルーティな味わいのヴァイス(大1,200円)をオーダーしました。
もちろん、言うまでもなく出来立てホヤホヤのビールです!!
デカジョッキで初北海道、初小樽上陸のを祝してエア乾杯(ひとりだから)。幸せです〜
おつまみには自家製ソーセージプレート。こちらもめちゃくちゃ美味しゅうございました。
⑧夜の小樽
⏰18:45
飲み終わってお店から出た頃には辺りは暗くなっていて、すっかり夜の小樽の街並みへと変化していました。
お店の外観も明るい時とは雰囲気が変っています。
ほろ酔いで冷たい夜風を浴びながら気持ちがいい中、小樽駅を目指して歩きます。
駅へ戻る途中でもう1度、次は夜の小樽運河へ立ち寄ってみました。
昼間と随分と雰囲気が変わってガス灯の明りや倉庫群のライトアップもされてあり、夜になった小樽運河はノスタルジックさが増していて、めちゃくちゃ綺麗でした。
ガス灯独特の灯なのでしょうか、それとも倉庫の煉瓦造の壁だからでしょうか、とても温か味のある独特な、どこか懐かしい優しい灯で小樽の街を照らしているように感じました。
冬になって雪景色になった小樽は更に綺麗さを増すのは間違いないですね。また必ず訪れたい場所になりました。次は丸1日時間をとって北運河エリアや、もっと掘り下げた小樽の楽しみ方をしたいです。
小樽から札幌(宿泊先)へ
⏰19:20
小樽を後にして、小樽駅からJR函館本線に乗り45分(640円)ほどで宿泊先のある札幌市へ。