定期観光バスに乗って札幌をらくらく観光してみた
2016年4月2日 天気:まあまあくもり 気温:寒い カイロ:6枚装備。
札幌駅前
北海道といえば、やはり移動が多いので交通手段はかなり重要なポイントになってくるわけですが、全て電車や路線バスでは待ち時間のロスや、行きたいスポットまで遠回りをしたり、、レンタカーだと良いですが、ペーパードライバーには不安…。
そんな時!定期観光バスなるものを発見。なんとボケーッとバスに乗っているだけで選択したコース次第で、いろんなスポットに連れて行ってくれるという画期的なもの!北海道中央バス株式会社
そんなわけで、今日は北海道中央バスが組んでいる定期観光バスのプランに参加してみたいと思います!
⏰9:00
今回、私が乗車するのは、札幌を午前中に観光する《白い恋人パークと場外市場コース(4/1〜11/30)》のプラン。大人1人2,600円。
このコースでは、北海道神宮、白い恋人パークチョコレートファクトリー、中央卸売市場場外市場の札幌観光スポット3カ所を巡ります!
札幌駅前バスターミナルで集合、出発
⏰9:30
平日のシーズン的にも落ち着いている時期だった為、私含めてこのコースには10組程のお客さんが乗車。チケットと名前を確認して、かなりゆったりと開始。
ちょっと修学旅行みたいでワクワクします。
ちなみに深沢先頭だったので道路の視界良好。あらま、ミラーに映っちゃってる。
添乗員さんも一応ついているのですが、ガイドはなんと全て、バスに備え付けてあるヘッドホンから聞くという初めてのシステムでした。外人さんも増えているので日本語、英語、中国語、韓国語での音声案内ができるのは素晴らしい世の中です。
今回のコースには入っていませんでしたが、バスが有名どころの観光地の前を通るルートで行ってくれるので車窓から見学する事ができます!ただし、一瞬で通り過ぎるのでカメラは常にスタンバイしておきましょう。北海道庁旧本庁舎パシャり。
かなり微妙な位置から大通公園パシャり。
宮の沢通をしばし走行。
①北海道神宮
⏰9:50~10:15
出発地の札幌駅から20分程で北海道神宮へと到着しました。
北海道神宮では25分間の自由観光時間が与えられ、駐車場からスタート!
バスが停車した駐車場は、北海道神宮を参拝するまでに最寄りの駐車場だった為、あまり歩きませんでしたが、砂利道の広い表参道が北海道神宮のその広さを思わせます。円山公園の隣にある神宮ですが、境内はなんと、約18万平方メートルと東京ドーム4個分近い広さがあるそうです!まじでかい。
そして神宮の正門が見えてきました。北海道神宮は北海道の開拓当時、樺太・千島に進出を進めていたロシア帝国に対する守りということで大鳥居が北東を向いているそうで、末社である開拓神社には間宮林蔵などの北海道開拓の功労者が数多く祀られているそうです。時間が足りなくて見れず…。
正門にはかなり立派な注連縄が飾ってありました。
神域と現世を隔てる境界の役割をしている注連縄ですが、北海道神宮の大注連縄は独特なものでした。北海道神宮の大注連縄は、通常見かけるものとは違い、ほとんどねじれておらず中央が太くなっていて、中央には米俵が2俵乗っているのです。
重さは400キロ、太さは2.5メートルもあるそうです。この北海道神宮の大注連縄は「フラヌイ大注連縄」という名前が付けられているそうで、「フラヌイ」とはアイヌ語の「富良野」という意味らしいです。
わらを400キロ分…想像してみただけでも、すさまじい量ですね。
この北海道神宮のフラヌイ大注連縄は4年に1度、10数人で約2時間掛けて替えられているそうですが、ぎりぎり4年はもつが、外したらなかにリスが巣をかけていたことがあり、かじられていて危なかった事などがあったそう…。大変な苦労があって祀られているんですね〜!
そんな立派な大注連縄の下をくぐり抜けると、本殿の登場です!
なんか物凄く、清々しい、凛とした雰囲気があります。さすが、北海道屈指のパワースポットとして有名なだけあります。北海道神宮は主に開拓の神社。これからの人生が開けていくように、と願います。朝イチの参拝、気分も清々しくなり、背筋も心もシャキッとしました。
しっかり参拝し終えた後は、やっぱり気になる、おみくじ。
テンションが上がりもしない、かといって別に下がりもしない…なんとも言えない中吉。
とりあえずその場で1枚記念撮影しとこう。
自由観光の時間はバスに乗り込む時間も含めての25分。
時間を気にしていないと怖いのが難点です…既にもう時間が迫っているのでバスに戻りましょう。
時間はなくても食べ物には目がないので、戻る途中に見つけた境内にある「六花亭神宮茶屋店」で、焼きあがるのを5分待って、ここだけでしか味わえない「判官さま」という焼き餅を購入しました。1個100円。
「判官さま」は白いまんじゅうの表面に軽く焼き目がついた極めてシンプルなもの。中身は、あんはつぶあん。ふんわりとしていて、それでいて香ばしさもあり、素朴でかなりタイプのお餅。おいしい!北海道産のそば粉も原料に使用されているそうです。1個じゃ足りませぬ。もう1度食べたくなる逸品。
この「判官さま」は「北海道開拓の父」といわれる人物、島義勇さんをさしているのだそうです。
ごちそうさまでした。
⭐︎公共交通機関を利用したら…
さっぽろ駅(札幌市営南北線)→大通駅(札幌市営東西線)→円山公園駅下車→北海道神宮(徒歩約18分 ) =38分 乗り換え1回 平均250円
②白い恋人パークチョコレートファクトリー
⏰10:35~11:45
北海道神宮からバスで20分、白い恋人パークへとやってきました!北海道の超メジャー銘菓、石屋製菓の白い恋人。わたしもかなり大好きなのでこのスポットは絶対今回外せませんでした。
白い恋人パークチョコレートファクトリーって、ちょっと工場っぽい勝手なイメージがあったのですが、なんだか想像していたよりも、めちゃくちゃメルヘン!!ヨ〜レイヒ〜
このような面白いモニュメントがあったり…
建物なんて、もはやお城!
まるで本当にお菓子の国にでも来てしまったかのような世界観が広がっています。
結構な広さがありそう!あと、どうやら半数が海外からのお客さんのようです。
ここ、白い恋人パークでは自由時間は70分。
さっそく館内へ入ってみます。ちなみに入場料は大人600円ですが、今回この定期観光バスのコース料金2,600円に入場料が含まれているため、パンフレットと白い恋人を1枚もらって、そのまま入館することができます。
館内へ入ってさっそく、綺麗でキラキラしている噴水が。
ここだけ見ると、まるで美術館。白い恋人と関係あるのかは『?』ですが、どうやら1870年頃に作られたイギリス・ロイヤルダルトン社製の噴水らしいです。
ついつい見とれてしまう程、綺麗なステンドグラスの天井通路。
「ステンドグラスの部屋」というところで撮影しました。
次は、チョコレートドリンクのカップの部屋へやってきました。
様々なデザインや特徴を持ったデミタスカップが沢山この部屋には展示されていました。どれも本当にお洒落。
18世紀頃までは、チョコレートは飲み物として貴族の間で親しまれていたようで、現在では作られていない貴重なカップです。
そして、チョコレート缶のお部屋。
いろんな国のいろんな時代のチョコレート缶が展示されてあり面白かったです!
チョコレートの缶って、どの国も、どの時代でも共通してオシャレ〜!
ちなみに、私が1番気になったチョコレート缶はコチラ!
「イギリスのマザワッテ」というメーカーのチョコレート缶。
ツッコミどころが沢山ありますが、まず、なんでチョコレートをお魚の型にしようと思ったのでしょうか。
次は、パッケージ&ラベルの部屋。
そしていよいよ、白い恋人製造工場へとやってまいりました!
すでに、チョコレートのいい香りがしてきました。
順路に沿って進んでいきます。ルートはこんな感じ。
「チョコ・タイムトンネル」では、19世紀イギリスのチョコレート工場の様子を、カカオ豆からチョコレートになるまでの工程がわかりやすく動くジオラマで知ることができました。
人形の動きが細かくて平気で1時間ぐらい見ていられそう…。
「チョコレートをおいしくする機械たち」のコーナーでは、実際に動いている機械を説明とともに見ることができます。コンチング段階のチョコレート。
そして、その先に進んで見えてきたのはチョコレートをサンドしている、あの白い恋人のラングドシャークッキー!きゃー!もう美味しそう!クッキーの甘くて香ばしいめちゃくちゃ良い匂い!絶景、絶景!
ただ製造工程を眺めれるだけだなく、わかりやすくこんな物もありました。
タッチすると実際にラングドシャーの温度を感じることができます。
出来上がったばかりのラングドシャークッキーのこの余熱をを利用して、白い恋人のチョコレートはサンドされていたんですね!
ちょっとマニアックなところに目がいってしまいますが、白い恋人製造工場である、ここでしか見ることは出来ないであろう、白い恋人ラングドシャーのB面(裏側の意)。
次は、サンドされた後に機械によって運ばれてきた白い恋の検品というところでしょうか。ベルトコンベヤーが進みながらの作業で、動体視力が鈍りまくりの私なら数枚見逃してしまうであろう作業ですが、さすが手際よくプロの目で選定されていました。
手前のベルトコンベヤーでは、
うあああああぁぁぁ…!!!!!!!
全廃棄。
どうやらラングドシャーにチョコレートがサンドされていなかった模様です。
あれどうなっちゃうの…?
その後は冷す工程に入って包装です。どんどん出来上がりに近ずいてきましたね!
このトンネルが冷蔵庫みたいになっているようです。
それから一気に包装されて
白い恋人完成!!!(スピードが速すぎてピントがブレまくり)
完成して最後の最後に、「品質管理部検査室」というところで異物が混入していないか、衛生的に問題はないかなどをチェックされていました。さすが往年の北海道銘菓。厳重な管理がされているのですね〜
⏰11:15
さあ、こんな感じでバターとチョコレートの美味しそうな匂いと、出来上がっていく白い恋人を見ていてお腹もペコペコ…。
「なにか甘いものが食べた〜い!白い恋人とか、パフェとか、パフェとか…」
そうなってきますよね、
そんな時、工場を見終えて次の順路に美味しそうなケーキや、白い恋人がささったパフェを食べることが出来る、チョコレートラウンジが順路になっています。笑
全部かなり美味しそう…!!!
おっと、でもこの時点で残り時間が後30分。
単独で来てたら確実に白い恋人パフェとチョコレートドリンクをオーダーしていましたが、人様に迷惑は掛けれないので惜みながら次へ…。笑
ここからなぜか蓄音機ギャラリーになり、ニッパーくんが現れます。
レコードから今現代に至るまでの歴史や、オシャレな蓄音機針ケースも展示されていました。ちなみに、私はまだMD現役です。
「昔の子供おもちゃ箱」の展示コーナまでありました。
内股気味のリンカーンさんが番人のようです。
入場料は無料。
ここに行き着く頃には白い恋人パークにおもちゃの展示がされていることなんて、何の疑問も持たなくなってきます。
ただ懐かしくて楽しい。
ペプシのおまけで付いていたスターウォーズのキャップなんて、めちゃくちゃ懐かしい!
いつの間にか、いよいよ私も「昔の子供」にカテゴライズされるようになっていたことに気づく…。
まあ、展示というよりかは確かに「おもちゃ箱」という感じですね!
茶碗を裏返してその縁に目玉親父が乗せられていたり。地球に迷い込んでしまった、心やさしき小さなエイリアン、E.Tもいました。
おもちゃだけにとどまらず、これはほんの一部ですが、宇宙好きにはたまらないグッズや、プレスリーグッズ、スポーツ選手、ジャイアント馬場さんの靴など様々な著名人のサインやグッズまでも展示されていました。
そして最後にお土産フロアへ。
私も沢山の白い恋人をお土産に購入。
お菓子の他にも、様々な白い恋人グッズが販売されてありました。とくに気になったのがコレ。
白い恋人キャリーバック。こんなに多機能で、しかも折りたためるなんて…。
ギリギリまで買うかかなり迷いましたが、レジが中国の方々で激混みしていた為タイムオーバーで断念。
⏰11:45
ここでバスへと戻ります。
今回、70分間の中でも十分に楽しむことができましたが、白い恋人パークチョコレートファクトリーでは、紹介した他にも、オリジナルの白い恋人缶が作れたり、お菓子作り体験ができたりとまだまだ楽しめる施設が充実しているのでもう少し時間があるとゆっくり楽しめそうでした。見て回るのが早い方はちょうど良いぐらいかもしれません◎
ちなみに、白い恋人缶のパッケージに描かれているあの山、どこの山か知っていますか?
私は勝手に外国だと思っていて初めて知ったのですが、実は、北海道の利尻山がモデルとなっているそうです。
ふむふむ。見比べてみると確かに利尻山だー!
白い恋人の誕生は、当時札幌で流行していたホワイトチョコレートを手を汚さずに食べられないか…ということで、ラングドシャーでサンドして食べる。というアイデアから生まれたという白い恋人。結果的に大当たりし、石屋製菓の看板商品となった。白い恋人という商品名は、創業者の石水幸安さんが、何か良い商品名はないか、と考えていた当時のある日、降り出した雪を見て「白い恋人たちが降ってきたよ」と呟いたのが、今では北海道を代表する超メジャー商品「白い恋人」のオシャレな名前の由来なのだそうです。
…ということを定期観光バスのガイドから移動中に知ることができます。
⭐︎公共交通機関を利用したら…
北海道神宮(徒歩12分)→宮の森2条6丁目(JR北海道バス)乗車→宮の森2条1丁目下車⇨白い恋人パークチョコレートファクトリー(徒歩7分)=約34分 料金210円 +入場料600円
③中央卸売市場場外市場
⏰12:15~13:15
白い恋人パークからバス15分ほどで中央卸売市場へと到着!
ここでも70分の自由時間。「北の漁場」で使える10%引きになるクーポンを貰い、ちょうどお昼時なのでここでお昼ご飯をみんな食べに思い思いに散らばっていきます。
わたしもお腹ペコペコなのでお店を端から探していくことにしました。
さっそく、水槽に入った大量のたらば蟹や毛ガニ〜!これぞ北海道!
蟹を見つめているとお店の方が蟹の足を2本試食させてくれました。
めちゃくちゃ美味しかったので、毛ガニとししゃもを実家の長崎に配送してもらうことに。
そしてまた次の市場へ行くと、かっぱえびせんみたいなエビ〜!
かっぱえびせんエビってなんやねん。って感じですが、茹でてある赤いエビはみますが、人生で初めて生きてる赤いエビを私みました!
エビを写メっていると、中からお店の方がウニとイクラを沢山試食に持ってきてくれました。
みなさん気前が良いんですね!ありがたくバクバク頂戴しました。
なまらうまい。ウニのあまりのトロける美味しさに感動。
なぜかここでバター飴を3袋購入して次へ。
つぎのお店の店内奥で、おじちゃんがとろろ昆布を削っているところを発見!
お昼時だった為、この時実演を見ているお客さんは私ひとりだったので、集中しているおじちゃんをとろろ昆布をじーっと観察。
おっ!おじちゃん気づいた!
そして「せっかくだからね〜」と、停止していた機会を動かして、とろろ昆布が削れていくのをみせてくれました。
昆布のいい香りがおいしそう〜!!
ここではとろろ昆布のお茶を試飲させていただきました。
ここでなんと、本来は海鮮丼を食べるという私のプランでしたが、お店に立ち寄りすぎてまさかまさかの試食とあらゆる美味しい匂いでお腹がいっぱいに…。
そして残りの時間もそんなになかったので普通にまたしばらく市場を散策してバスへと戻りました。
⭐︎公共交通機関を利用したら…
白い恋人パーク(徒歩6分)→宮の沢(札幌市営東西線)乗車→琴似 下車→札幌中央場外市場(徒歩22分)=約40分 料金200円。
終着地は札幌駅へ
場外市場を出発してから北海道立近代美術館や北海道知事公館、そして札幌市時計台を経由して
⏰13:35 札幌駅前バス到着
ほぼ午前中の間だけという短時間の約4時間ほどで、札幌市内の観光スポット3箇所を定期観光バスでラクラク観光することが出来ました!
電車やバスを利用した場合、移動時間は約1時間32分でした。かかるお金は最安値1,430円。
定期観光バスだと、1時間10分。約20分ほど時間を節約することができ、かかったお金は2,600円。(参加費)
普通に行く方が安くはありましたが、乗っているだけでいろんな場所へ行けるので、道や移動に迷うことがまずなくなるので、下調べの必要もなくとにかく楽でした!
とくに、わたくしの場合かなりの方向音痴なので大変助かりました。
楽に回りたい方、道に迷う心配がある方は定期観光バスおすすめです!